韓国の不動産事情 ②『스세권 (スセクォン)』 駅近ならぬスタバ近!?

『스세권 (スセクォン)』 とは?

韓国では不動産価格の上昇が続き、どんどん価格が上がる前にマイホームを手に入れて安心したいと考える人が多いのですが、そのため、比較的若い世代の方でも家を買う傾向にあります。

マイホームとなれば、より慎重に物件を選ぶ方がほとんどだと思います。
物件を選ぶ時に重視することといえば、『駅近』『近所にスーパーやコンビニがある』『治安の良さ』などでしょうか。韓国でも『駅近』物件はやはりお高めなのですが、最近重視されていることがユニークなのです。

『スタバ近』=『스세권 (スセクォン)』 です。

スターバックス圏内という意味です。その名の通り、スターバックスが近くにあるかどうかです。駅近は『역세권 (ヨㇰセクォン)』というのですが、それにかけてできた言葉です。

韓国はカフェ好きな方が多く、カフェの数も多いカフェ大国なのですが、これは単にカフェ好きという理由からではありません。スターバックスの土地を見極める目に注目しているのです。

韓国でスターバックスが店舗を出す町は、必ずと言っていいほど栄えて勢いが落ちないのです。それゆえ、時間が経っても土地や物件の価格が下がらず、むしろ上がることも多いのです。元々栄えている繁華街にスターバックスが店舗を出すというのは普通なことなのですが、まだあまり栄えていない静かな住宅街にもスターバックスができたりするのです。韓国では、そのような土地への関心と期待が高まる傾向にあります。

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