韓国の不動産事情 ①ジョンセとバンジョンセ 

韓国に住みたいという韓国好きの方からよく聞かれるのが韓国の不動産についてです。

日本では賃貸と購入の2種類ですが、韓国では賃貸購入ジョンセバンジョンセ(半ジョンセ)の4種類があります。

ジョンセとは、購入するよりは安いながらも数千万というまとまった金額を家主に支払って住み、退去する際に全額返してもらうというシステムです。家主は借主から預かった大金を、借主が住んでいる間に、他の投資に回したりして利益を得ます。また、借主も結果的には1円もお金を減らさずに家に住めるというメリットがあります。もちろん、このまとまったお金を準備するのが大変なのですが…。

そこで登場するのがバンジョンセです。大体、ジョンセの半額ほどのまとまったお金を家主に支払い、残りの半分は毎月家賃で支払うというシステムです。ジョンセ金として支払った半分は、ジョンセ同様、退去時に返ってきます。毎月の家賃分はもちろん返ってきません。

ジョンセもバンジョンセもどちらもまとまったお金を準備しないといけないため大変なのですが、家賃だと支払ったお金は100%なくなってしまうので、長い目で見たらジョンセやバンジョンセの方がメリットがあるだろうと韓国では考えられています。

それなら購入してしまったら良いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、韓国の不動産は社会問題になるほど高いのです…。教育大国故に、評判の良い学校に通える学区にある物件に至っては、築年数が数十年のものでも億ションになったり…。韓国のマンションは内部リフォームは個人でしますが、外装リフォームはほとんどされないため、なかなか年季の入った佇まいをしています。

私も詳しい事情を知るまで、こんなにボロボロなのに何で?と不思議に思っていました。

韓国の不動産話はまだまだあるので、数回に分けて掲載致します。

#韓国不動産 #ジョンセ

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